おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

繰り返しの月

美しい言葉を。

 

 

 

 

一度消えた物語には戻らない。

胃の辺りが秋の虫みたいに情緒溢れる感じでうるさい。

 

なぜ、あのとき、ふり返ったのか。

ぼくの世界へ。

帰れば、もう過去など関係なかった。

 

ぼくの妻は、わからないようだった。

 

ぼくが、なぜ、あのとき、ふり返ったのか。

 

 

君のことを、置いて行けなかったんだよ。

どうでもよく、できなかった。

負けたんだ。

いとおしさには、重さがあったのかもな。

 

 

行けって言ったじゃん。

 

私なんて、どうでもいいじゃん。

 

 

君は簡単に言うけど。

出会って結婚して、どうしてぼくたちの終わりは、そうだったのか、わからなかったから仕方なかった。終わりを決められなくて、こうじゃないって思って、俗っぽい道をただ走って、カップラーメンのゴミが転がっていて、ちゃんと食べなきゃ、身体がかわいそうだよ、歯も磨いたかな?ちゃんとひとつひとつ、しなくちゃあ、生きようもないよ、誰に話しかけてる?君は誰に話しかけてる?ぼくは妻に何度も確認して、だいたいはぼくじゃないから、嫉妬して、つらくて、逃げたのはぼくだったけど、会話が繋がって、君が帰って来たら嬉しかったから、離婚何て考えてたの?何度目の夏?ここはもうすぐ冬を感じる空気。秋も本格的に深まったね。

 

イムリミットと戦っている。

 

君ともっと話したいな。

相手はだいたいぼくではなくて。

さみしいな。君の頭の中に刺さってるのは誰だ。

 

帰り道は知ってるの?

 

そんなの、心に思って走ればすぐだよ。

 

イムリミットには間に合わなくても。

越えて出会えたらいい。

そんなの、リミットの概念破壊だよ。

 

大丈夫、自由だもん。

 

スピリットはムチャクチャ理不尽。

夢を見たらわかるよね。

毎夜、私たち、幽体離脱してる。

 

 

 

ぼくはそろそろ、行くね。

君は誰と話してる?