おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

たけちゃん

たけちゃんが図書室で泣いているということで私が呼ばれたのかもしれない。

それはきっと頼まれたことだった。

なぜなら、私は自分から行かないからだ。

黙ってひとりの世界を高めては「正しさ」を極めていこうとしていた。

だけど、たまに言われる。

「おがちゃんなら何とかできるかも」

「おがちゃんは違うから」

「おがちゃんだけは信じてた」

たけちゃんは可愛いよ。間違いなく。

 

「なんで泣いてるの?」

「私がわるい子だから。最悪だから」

「そんなことないよ」

「本当に?」

「うん、たけちゃんはとっても良い子」

 

「この世には本当に悪い子なんていないんだよ。みんな光から生まれたの。安心しなよ。大丈夫だよ。今はもう誰も怒ってないよ。だから泣くのやめて帰ろうよ」

 

その夜のことの方がはっきり覚えている。

私は自分の言った嘘に苦しんでのたうち回った。

 

「悪い子はいる。ここに世界で1番最悪なやつが。なにが大丈夫だよ。嘘つき」

 

本当は助けてほしかったし。

たけちゃんみたいに言えたら慰めてもらえただろうけど。

自分の心を誰にも知られたくなかった。

 

ごめんなさい。

私以外のみんなは、本当に良い子です。

私は嫌なやつだ。

誰の苦しみも知らないくせに。

うまいことやってやがる。

 

飲み会で、ポツンとなったときはたけちゃんとよっしーが来てくれてやっぱり私達置いてけぼりチームね、と仲間になってくれた。

劇団楽しかったよね。サイトー君が相手してくれた時も最高だったね。笑ったし、泣けた。

 

ポニョ観た時も、一緒に号泣して。

そーすけみないな人、いるのだろうか?とたけちゃんは不安そうに。

化物の自分も愛してくれる誰かは。

果たして。など。あったけれども。

 

たけちゃん結婚おめでとう。

約束の絵本を描きたい。

用意しよう。

 

嬉しいね。

良かったね。

仲良くね。