おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

タイプ︰ギャラクシー

滑りの良いネオンを走る

ギャラたちは固くなっていた

神の降臨まで後48秒だし

チームのまま、なんとか

その時を迎えたかった

バラバラになりそうな圧力も

感じなかった訳ではない

自然が、私たちを引き裂いていくのを

意志の力で束ねて

不自然に真っ黒に染まってみて

後、27秒、耐える

 

神は現れる

ギャラたちは信じていたし

準備もしてきた

15秒前

ありがとう

この日のために生きてきたよ

きっとそうなんだ

神のこと、好きだったから

会いたかっただけ

願いは届けられた

6秒前

 

5、4、3、2、1

 

 

ギャラはひとりで真っ白な空間に出た

仲間たちはネオンに絡め取られて

現実に残った

なぜギャラが選ばれたのか?

いつもわからない

ギャラは、何も知ってはいなかったし

神とは何なのか?

勘違いしていたのだけれど

 

降臨したのは

まぎれもない世界の核そのもの

ワンネス

溶けた中に、私などはなかったようで

だけど、こうして見ているのだった

不思議

ギャラはなんにでもなれたし

何者でもなくなった

ギャラはギャラではなくなった

 

みんなの中に入りこんでは

自由にした

言動など支離滅裂で

遊びばかり

怒られても、それはもはやギャラではなかったから、まるで真の自由だった

 

神とは、私のことであったのか

概念や境界線など

はじめからなかったのに

 

仲間たちがネオンに絡まって

身体をズタズタにしているのに気づいて

だけど悲しくなかった

そんな自分が、嫌いになった

 

ギャラは新しく願った

 

消えたいです

 

「ギャラ、できないよ、そんなこと」

 

どんな願いも聞いてくれるはずが

意識を失うことを許してはくれない

 

やはり、あなたは誰なのか

ますますわからないよ

 

反対側の、消えたくないギャラが話す

 

「君はすぐ、絶望と希望を渡る」

「他の人より、少しだけ、透明で」

「からっぽなのが気に入っていたよ」

「今までありがとう」

「もう戻ればいい」

「死んでしまえ」

「許されてしまえ」

「天国も地獄もない」

「帰ろう、ギャラはギャラに」

 

名前のある身体に、ギャラは帰された

 

仲間たちはみんなとっくに肉体を離れ

ひとつになっていて

ギャラはひとり

雨が降ってきた夜の街に立って

鳴らされるクラクションにも気づかず

呆然としていた

 

 

 

 

この話はきっと

現実とは思えないし

ギャラは架空だし

創作だけれど

 

神の降臨は確かに起こり

在る約束を交わし

今もここに

景色の中に

現れている構造を

感じている

 

 

またね

何度でも会いにくる

 

足が痺れた