おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

赤い水たまりの彼女(1)

無くなったんだ

私を見ていた人も通り過ぎた

あの人は私に話しかけていた

記憶の断片をかきつけているだけ


丸い虹を見上げていた

母の鼻をすする音が嫌だ

 

運命を逃したって感じて

少し、後悔して、だけど別に

くだらないものを運ぶよりはずっと

じっとしていたほうがいいと言う誰か

 

なんの存在も消してしまえば

残るのは「あった」事実だけなのかな

動きたくないよ

だけど衝動、まだ死なないね

 

まだ、生きてる

 

今日も何も伝えてない

消えたいな、繰り返しだな

 

面白くはないな


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彼女はずっと待っているだけだったから。

ちょっと優しくされて、それでなんかいいやってなった。

当たり前の生活をして、いずれ子ができて

おばあちゃんになって死んでいくんだ。

それがうらやましいのかな?

自分の人生が嫌いなのかな?

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すべらかな底にたまる卵が焼けていく音がする

もっと極めて恥ずかしいような文章で

誰に向けるでもない女の一生を綴る

誰を励ますでもない、露悪的スキャンダラスな本が生まれ

世界は告発され続ける


永遠と意味のわからないような文章で

誰に向けるでもない、衝動だけのタイピングで綴る

 

目薬をさすでもないけど、ざらめの詩集を読みふける

 

恥ずかしい内容の日記ばかりだったこと

 

はやく燃やしたかったけど、なぜ棚に入れておくのだろう?

忘れたいのに?

 

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別の部屋から、もう一人現れる

女になりたかった男の人物が、這う

カサカサと蜘蛛のように這う


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空を飛んでしまった

 

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誰かを思う気持ちを落っことした

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いつか全部書いてやりたい

 

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素晴らしいときもやがてさりゆくよ

ずっとずっと失くしていく人生だね

27歳にしてなにを知ったふうに書くの

いいんだ、これは、私だけのための文章だ

誰も見ていないことにする

だけどいつかはあなたに送りつけるんだろう

一生続くのかもしれない、何を見てもあなたに続いている

今日は特にそんな日だったから、記念に書き始める

何を?吐きそうだよ、ただ焦燥感とかいう名前をつけた気持ちばかりあふれる

頭の中がチリチリ焼けそうなんだよ

病気なんだ、病気なんだ、病気なんだ

辛いような、間違っているような、消えたいような

後悔、あの時、私、きっと狂ってたんだね

変な文章でごめん

あなたって誰?とか、あの時っていつ?とか

モヤモヤするよね

誰でもないよ、架空の人物の、架空の時間のこと

これからつづるのは、いっつも、架空のこと

そうでなければ、ただ恥さらしなだけだよ

書いてる人間が、ちょっとおかしいという自覚がある

私のために祈ってくれた大勢の青い服の人たちへ

あなたたちは存在していますか?

語られない物語

なぜなら、辻褄あってないし、順序もわからないし

どこから始まればいいかも、どう進めたらいいかもわからない

ただあるのは、焦燥感だから、狂う寸前みたいな

逃げ出したいような、落ちたいような、死にたいような

後悔、いつも、ヒタヒタ、浸かっている

かっこわるいばかりだ

何を伝えたいかわかりません

そんな書き始めだ

冷静な自分と、パニック起こした自分が交互に出てきて

きっとめちゃくちゃな話になると思う

また同じ話をしてしまうよ

あの時、あなたが何を考えていたか知りたい

もう無理だけど、私、幻覚を見ていたの

シナリオ通りにはいかない

壊れちゃった物語

始めから、構成が違っていたんだ

友達が話していた、辛い現実

もっと自分はできる人間だと勘違いしていたんだ

だけど何も知らなかったできなかった

人の目が怖くなって、そんで馬鹿みたいに怯えたんだな

それが19歳のときで

大学は中退したよ、もう課題が無理で、夢から覚めたんだな

ひとりで漫画喫茶行ってチョコレートドリンク馬鹿飲み

3日間続けたらそれでも痩せた

マキちゃんにしつこく電話しちゃって着信拒否された時は

マキちゃん死んじゃうと思ってびっくりして

それはマキちゃんが死ぬことにより私が殺人犯になることにであって

なぜそんな思考回路になってたのか説明するのが難しいのです

ずっとそうだった、自分のせいで誰か死ぬと思い込んでいた

頭悪い文章ばかり綴っていた

どこ行くにも辛くて、もっと言えば感動的過ぎてフラフラしていた

道路すらグニャグニャしたし、視界は歪んでいた

いよいよおかしいんでギャグかよって感じで

深夜に「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」留守電に吹き込めば

そりゃ心配にもなるわってもんで

母親がはるばるの実家からやってきたときは

地獄からの使者がやってきたように幻覚して

くるくるパーマのヤケド女がハイヒール履いて酔っ払ってたように見えた

私の文章が酔っ払ってきた

強制的に北の国に帰ることになったけど

私の中はそれどころじゃなくて

ウワーーーーって感じで何かが湧きあがってきて

座ってられなくて、たぶん薬をめちゃめちゃ飲んでた

医者はお母さんのことを心配して、私に悪態をついて

「あーあ、君がそんなだからこんなであーなわけよ」

なに言ってんだ、そうか、私のせいか

世界が歪んでるのも、身体の反復運動が止まらないのも

私のせいであったかと。しかしそれすら幻聴だったと最近知った。

たぶん出来事の主役は私の中で私だし、ほとんど私のせいかもだけど

 

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上記は、5年ほど前に書いていた文章です。

内緒のブログから取ってきました。

当時は本当に辛くて。

 

振り返る。

彼女は重たい自分を連れて過去を生きていた。

何度も嫌なシーンや感情を思い出して。

のたうち回っていた。

 

だけどだけど。

少しずつ、この赤い水たまりの彼女のブログも、変わる。