おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

地球の危機をこえて

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焼け死ぬかもしれなかった

僕たちは冷水をかけあって

今日にやってきた

いつかは燃えてしまうにしても

今はその時ではなかったから

懸命にすくっては飛沫をあげ

泣き叫んだ

 

 世界で1番大きな木が腐って

根本で暮らす人たちが行き場を失う

不安が膨らみ病気になって

暗さが蔓延して

こんな苦しみ知りたくなかっただろう

マッサージでも足りず

アロマテラピーは加速

複雑な香りが立ち込めて

誰の好きなものも失われた

 

もしここで僕たちの夢が叶えば

みんなが喜ぶと言ったけど

信じてもいいかと思う

落ちた涙が一瞬にしてジュワッと消えた

 

熱い、じきに火が付くだろう

 

全てを終わらせることが解決とは思わない

 

みんな、生きてくれ

 

できるなら幸せを持ってくれ

たのしみをもう一度作って

暴れる心を穏やかに溶かしてくれ

 

僕たちは世界で1番大きかった木を抱いて

葉のさざめきの端から端までが

かんぺきに灰になるまで、燃えてやったんだ

 

 

その後の話をしよう

 

大炎上して昼間みたいになったあの夜の街で

ひとりの赤ちゃんが初めて立ち上がってキャラキャラと笑うのを見た時に

詩を書いた人があった

 

読んだ人間はわずか2人

作者自身と、大きくなった赤ちゃん

 

「あの夜のこと、誇りに思ってもいいだろうか?」

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もちろん

 

ひとりでは経験できない

僕たちはたくさんの灯りの中で

これからも暮らしていく

 

まだ終われない日々が

 

続いていく