おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

明るくて見えない

まぶしい

素晴らしい君に贈る

 

鈍行に乗って湿原まで行った

お土産屋では犬が飼われていて

檻でぐるぐる回り続けている

鳶も私達も回って、子ども達も公園をぐるぐるして

そういうごく普通(だと思っていた)の光景すら受け止めきれず

一緒に居た姉の無邪気な態度にもイライラして

私、悪くないもの、楽しんでいるだけ

透けて見える、なんて

そういうの、好きじゃないし

もう帰る、どこかへ帰る

ここじゃないとこへ行く

鈍行の時間に合わなくて

薄暗い駅で2人踊りながら待った

きっと迎えが来る、姉にも私にも

 

まだ君と出会っていなかった私の話

 

今は、何もかも変わってしまった

まぶしい

素晴らしい君に贈る

 

私達、近くの静寂に落ちた

ぽとり

自分で決めて乗った

面白そうだったから

 

世界は急激にスピードを上げて

ザワザワと人の声が聞こえるようになり

誰もが帰る場所を持っていて

ただいま、おかえり

嘘だって交わされる言葉になんだか安心して

透けない、表面の質感が全て

触れる君の肌にぬくぬくと満足している日々を

ずっとここにいたいなぁ

終わってしまう予感に生クリーム絞ってケーキを飾る

食べたらダメかな?いいよ

全部食べてもいいよ

 

湿原ではきっと今も、犬が回り

姉はハムスターみたいに可愛い

 

冒険して光を見つけた

宝物だね

どんなものなのかな?

あまりに明るくて見えなかった

まぶしい

素晴らしい君に贈る