おがたかお の 塊

物語をはじめよう

全身全霊の詩

名前を裂いた、誰でもないよ、君は君だ。

大好きな人が死んだ後の舞台で
初めてのひとこと。

「こんなの嘘だよねって、まずは歌います」
「その後、ちゃんと受け止めますから」
「聴いてくれたら嬉しい」

泣いちゃって声が震えてやんの。
馬鹿みたいな詩になりつつある。



恥ずかしい想像をして、恥ずかしいと思う。



嫌だ、嫌だな。

歌うみたいに伝えたいよ
今日みたいな夜はもっと


ララタラララタ♪




嫌だ、嫌だ。





泣いた、泣いた、泣いた泣いた。





涙が止まらないタンポポの綿毛、散る。

夕暮れ、帰り道、献立を考えている。

君の嫌いなタラスパ料理しちゃう。



もう関係がない。積み重ねもない。

顔を上げて歩いても落ちる雫は光を浴びて。
かっこつけた言葉にも苛立ってしまうね。


泣いた、泣いた。

嫌だ、嫌だな。



美しい世界に。

君が生前に弾いていたギターを、勝手にする。
ジャンジャカ、かきならせ!


わたしの生きる星の音楽だよ、ほら。



歌わせてくれ!!
またとない舞台でかっこよくなりたい。

馬鹿、嫌だな、嫌だ。


泣いた、泣いた泣いた。


眠らない夜に踊る。
金魚鉢のデメが翻すしっぽの優雅さ。
海藻が漂う。
ポンプで空気を送り込み。
カルキ抜きばかり忘れては泣いた。

殺した、寿命を決めたのは誰だ?


神様はわたしだ。










音楽に感動しました。
私も人を感動させたくて、恋人が死んだ後に悲観から抜け出す歌を作るところを想像したんだ。恥ずかしいな。だけど書きたくて、こうして言葉を選んでいる。

だけどもどかしいよ。直接、君の心を鷲掴んで引き寄せたいよ。なぜ?

愛されたいのはなぜ?
よりよい人生って何?

求めないことはできるんだろうか。

今日もここからあんまり読まれない文章をあげて残す。
誰も知らない、自分の中のより真実に近い気がする言葉を記す。



君に影響する。
君が私に影響するように。

生きる元気を与えあうんだよ。
何それ、よくわからないよ。
爆破。


求めないなんて考えなくていいよ。

会いたい人はいるかい?


君が好きだ。

名前を裂いた、誰でもない君に贈る。



布団の暖かさに。
ご飯の美味しさに。
ツララの輝きに。

ひとつひとつ、あるものに感動する。


今日はそんな日。ありがとう。