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おがたかお の 塊

物語をはじめよう

感傷能力

死ねとか殺すとか良くないじゃん。
なんで?
だって命は大切にしなくちゃ、終わりだよ。
さよなら。
だめ、許せない。
なんで?
一緒にいたいんだ。
なんで?
好きなんだ。
なんで?


もうすぐ、光と再会して30年経つ。
光はぼくの疑問に即答してくるから、今日まで生きてきた。もし光が無口だったら、とっくにどうにかなってたよね。

どうにか。なりたかったけど。

光はいつでも、ぼくをあらゆる手口で引き止める。

ぼくは納得などしないのに、まぶしくて、温かくて、綺麗でまっすぐ届けてくるから身動きがとれなくなるんだ。

ずるっこだ。

死にたい。

死なせて。

消えたい。

照らさないで。








好きだよ。一緒にいたい。もっと見せて。
嬉しい。ありがとう。気持ちいい。
わかるよ。きれい。素敵。
怖いね。すごいよ。怒った?
もういらないの?
今日は、どう?

好きだよ。だめ?


いいの?


だめかな?



「殺して。死なせて。消えたい。」



わかるよ。




無口なぼくは、もう、逃げ出したくて。

光に、わかるわけないって。

憎らしくて。


「殺してやる!死ね!消えろ!」


うん。



わかるよ。





光が消える。







ぼくは馬鹿みたいに焦って。
何度呼んだか知らない。





無口なぼくはぼくなりに、光を呼んで。
無口なぼくはぼくなりに、生きてみて。



感想があるとしたら。



ごめんなさいしかない。



光が消える。





知らなかったんだ。


わかってなかったのはぼくの方で。





なんで?




なんで消えるの?




嫌だ、こんな世界は。


「殺して。死なせて。ぼくも消えたい」



「なんで?」



「なんで消えないの?」



光のせいにして、ぼくは生きたし。


再会して30年経った今だから言えることはある。




ぼくも光も、違うけど同じで。


生きる程に感傷を抱えて、癒しきれなくて。


わかるよ。


最初はわからなかったけど。




今なら、わかるよ。


あの時は、ごめんね。



許してくれ。


エゴだろうか?



ただ、ごめんねのストリーム。





ごめんね。殺したり殺させたり。





今日は複雑で。





わたしがわからなかったから見過ごされたきらめきが、私が壊したきらめきが。



襲って来やしないかと。




平田さんに鑑賞能力ってキーワードをもらって、考えた文章だったけど、ことの外重たくて、だけど絵にするチカラもないし。


馬鹿でごめんね。ストリーム。


明日も起きて、仕事行くよね。



心の中で平田さんに話しかけてみるけど。



おしゃべりになる程、嫌われる気がして。



光、ウザいことこの上ない存在として。

容赦なく降り注ぐ。

灼熱。太陽など。

蜃気楼を呼ぶ。





何が言いたいか

わかる?




ぼくは試されているのか。

じっくり感傷中。






再会してから、30年。

私。鑑賞中。


おやすみ。