おがたかお の 塊

物語をはじめよう

世界をみたいんだ

知らなかったな、砂漠の果てがここにつながっていること。

地球は丸いんだろう、雨は酸性で、宇宙は膨張しているらしい。

知らなかったな、知ったんだろうか、知っているような気がして

だけど本当は、何にもわかってなかったんだな。

圧倒される「私」だけがぼんやりと存在していて

物理的な輪郭を超えて空間に溶けているなら

全て同じ、全て変わらず、全て一体で「世界」なんだなって。

昔、友達の「」ちゃんが、私を蹴って転ばせた

「」ちゃんは、私をいじめたかったのだ

悪意は私に波及して、復讐の心を

よくない気持ちを起こさせた

湧き上がる熱で具合が悪くなって、「」ちゃんにぶつけた日

「なぜ私が憎いの?」「なぜ意地悪なの?」

 

「あなたは幸せそうな顔をして、どうして私ばかり不幸なのかって思う」

「あなたばかり可愛がられて、どうして私ばかり嫌われるのかって思う」

「恵まれて、自然と受け止められてる、どうしたって不公平だって思う」

 

私は、そういうの、わからないよ。

 

妬ましいとは、なんなのだろうかって。新しくて。

私たち、何が違ったのだろうかって。

 

「」ちゃんに、謝ったりできなかった。

生きることが罪なら、死ぬよりないよ。

 

辛い話でごめんねだけど

でも「」ちゃんに少し、教えてもらったんだ。

「世界」の悲しい部分、怒りや復讐心や理不尽

まだまだ足りないけど

今日は学べたんだなって

全ては「世界」で起こっていて

 

愛する「世界」をもっと知りたい

まだなんにもわかっていないけれど

私たちみんな、それぞれ真実を作り上げているのかもね

 

引いて見た、多面体の様相

イメージは球に近くて、だけど輪郭すら常に変動して

実態がつかめないな

 

美しかったり醜いと思えたり可愛かったり

圧倒される「私」だけがぼんやり存在していて

ひたすら感じたり考えたりしているんだなって

 

愛する「世界」をもっと知りたい

「私」、生きていく。

それだけ、ただそれだけなんだ。

「」ちゃん、私、決めてるから。