おがたかお の 塊

生きる最速の文章たち

ダンダンダン

ATMでお金をおろした

今日、美容室へ行きます

母がいい加減切ってきなさいと言ったもので

気になって、気になって

 

気になって

 

鏡はどこなんだろう?確かめたい

郵便局でも市役所でも仕事場でも

私は鏡を探していた

 

ご神体は、神社の奥にしまわれていて

私は時にそれを自由に取り出しては磨いたり

割っては魔法でくっつけたりしている

 

おめでとう、誕生日だね

おめでとう

 

だんだん、私、自分を見なくなってたかもしれない

 

知らないふりをした

「生まれた日なんて忘れていたよ」

祝ってくれてありがとう

 

ずっと待ってたくせにね、

また会える?

 

気になって、気になって、あなたのこと。

 

身なりを整えないと。

自信なんてなかった。

 

だんだん、だんだん

私、自分を嫌いになってたかもしれない

 

 

 

今日、美容室へ行きます

イメージチェンジだ、別人みたいになる

 

きっとそう

 

ご神体は、神社の奥で私を待っていて

遊びたくて仕方ないって感じで

犬に似た風で、可愛らしかった

鏡にうつったのは、丸いシルエットだった

 

だんだん、私、自分を知っていくのかもしれない

 

繰り返し繰り返し、いつの間にか

イメージチェンジだ、別人みたいになる

 

色々な側面、3D空間、4次元ポケット、5次元意識

 

好き、嫌い

 

 

泡だつ水面に飛び込んだ

 

だんだん、溶けていく

メタモルフォーゼだ、別の存在になる

 

知らないふりをした

 

階段を踏み外さないように上がって

美容室のドアを、ノックする

 

ダンダンダン

 

なんて、それだけ。

応えてくれてありがとう

通された椅子に座って鏡を見た

 

 

いつも通りの、私が、在っただけだった